第4章 牛島若利 〜告白の方法〜
「え、それって好きって事なんじゃ?」
チームメイトのこの一言が、俺の生活を一変させた。何の気なしに話していたつもりの日常会話。
はどこだ
はよく働いてくれる
たしかは今日休みだったか
そんなにの名前を口走っていただろうか。まったくの無意識で自分でも信じられん。
しかし意識をし始めた途端に気持ちは形になっていくもので、俺はの顔をまともに見ることが出来ず、今では部活に支障が出ようとしているレベルだ。
そう、は我が白鳥沢学園バレー部の2年生マネージャーなのだ。
「しかし、天下の牛若がマネージャーに恋とはまた鉄板だねー。」
牛「鉄板とはなんだ?あとその呼び方やめろ。」
「マネージャーに恋するとかよくある事だよね!って事。」
牛「よくあるのか?」
「あるんじゃねーの?牛島以外にもちゃん狙ってる奴いるだろーし。」
「確か2年で狙ってる奴いなかった?」
「あー!いたな、だれだっけな。」
牛「っ!!!!そうなのか!!??」
とっさにガタンッ!と音をたてて立ち上がると、チームメイトになだめられ座らされる。
が誰かの恋人に、、、?今まで考えてもみなかったが、確かにはなんというか、可愛い!だからいつ恋人が出来たっておかしくないのだろう。