第1章 序章
「とにかく、私はあんたにまだ体育勝ってないんだけど!」
「普通に学問では勝ってるからいいじゃん」
「よくない!あたしは完璧でありたいの!んで、将来、私を超える天才が現れたら結婚してもいいかな~って♪」
すると、カルマの顔が少しけわしくなる。
「・・・じゃ、俺はもうその眼中にはないってこと?」
「私があなたに勝つことになるから、多分そうなるわね」
「・・・・・・」
「ま、あとはガクシューを超えちゃえば、私にかなうものなんていないんだろうなあ♪」
「・・・体育は運動。運動だったら、男は女に絶対負けない競技があるよ」
カルマはそう言うと、硬直する美咲をゆっくりと押し倒した。
「いくら運動神経が良い美咲だってさあ、男の腕力とかいう力には敵わないでしょ?」
「・・・あ・・・え・・・\\\」
だんだんと赤くなってくる美咲の反応を楽しむかのように、カルマはにやにや笑いながら美咲の制服のリボンをシュルッとはずした。
「っちょっ!!\\\」
「なーんてね♪」
カルマはにこっと笑って体をもとの体制に戻した。
呆気にとられた美咲だったが、だんだんと先ほどまでの屈辱を思い出したのか、顔が赤くなり、怒りの表情が浮かんでくる。
「カルマのばっかやろお!!!」
「ゲホッ!」
美咲はカルマの鳩尾を殴って家を飛び出していった。
「あっちゃあ・・・」
ひとり家に取り残されたカルマは、腹をさすりながら美咲が出ていったドアの方向を見る。
「まずったかな・・・結構プライド高いんだよなあ、美咲は」
ちょっとした文句を言いつつも、カルマの頬は緩みっぱなしだった。
「やっぱ体やーらけ♪・・・ったく、男には気を付けろって言ったつもりなんだけどな。大丈夫かねえ?」
カルマは悪戯っぽく笑いながら舌を出した。