第8章 おでこに…
渋「そんな美味いんや」
「はいっ!」
渋「スコッチエッグより?」
「スコッチエッグのが美味しいですが…」
渋「なんやそら」
ふっ、と笑った。
そんな渋谷くんへ
目を丸くさせ
驚きの表情を向けてる安田くん達。
何にびっくりしてるのか
気になるけども…
スコッチエッグを
覚えてくれてる事が
なんか嬉しい。
「ありがとうございます!」
渋「へ?」
「スコッチエッグ、」
渋「あぁ、ちゃんと覚えたぞ。友達やからな」
口の両端を上げ
また微笑む。
良く見たら
優しい目元をしてて。
笑えば寄る目尻の皺。
なんかいいなぁ…って
心が温かくなった。