第14章 【譲れない戦い】青学36 VS・・・?
「じゃ皆さん~、英二がシンデレラでお願いね~。」
「了解~!!」
「ちょっ・・・タンマ!タンマ!俺やだかんな!」
「クス・・・英二、往生際が悪いよ・・・?勝った方が主役って君が言ったんじゃない。」
そう言って不二は不敵に笑う。
「それで・・・僕は何をやればいいの?」
「不二くんは王子様だよ。」
「な、ずりーぞ!不二ぃ!!大体、不二の方が髪だって長いし背も低いじゃんか~!」
その一言で不二が開眼した。
背が低いと言われたのが気に入らなかったのだろうか・・・
不二の迫力に英二は蛇に睨まれたカエルのように身を竦め、首をすくめるしかないのだった・・・
そして学園祭当日・・・
学園中の女生徒がため息をつくほどの美形の王子様と、舞踏会でやけになりアクロバティックなダンスを踊るシンデレラによって、3-6組のクラス演劇は大成功に終ったのでした。
【譲れない戦い】青学36 VS・・・?