第8章 【Can you marry me?】 不二周助
「もう!周助ったら信じられない!」
誰もいなくなった協会のベンチに2人腰を下ろすと膨れた彼女が僕にそういう。
そんな彼女もまた愛らしい。
「クスクス、嫌だった?」
「・・・嫌じゃ・・・ないけど・・・」
ずっと憧れていたんだよね、外国みたいでと言ったら、ここは日本です!とまた怒られた。
あんな人が大勢見ている前でって言うから、僕は世界中の人に見せつけてやりたいけど?って言ったら、真っ赤な顔で、もう知らない!とますます頬を膨らませた。
彼女の髪にフラワーシャワーのかけらを見つけ、そっと手を添え、三度、きみに尋ねる。
「僕と結婚してもらえますか?」
「・・・はい」
そして僕らは誓いのキスを交わす。
彼女の目から指輪より輝く涙があふれた____
【Can you marry me?】 不二周助