第7章 どこまでも主役になれない。
「選んどくから大倉歌っといて」
「えぇ~っ、アルコール後のカラオケってあかんらしいからパス」
「ほんなら繋ぎで丸山行っきまーす!」
丸山さんが立ち上がり
電子パネルで曲を探し出す一方で
渋谷さんも足を組み
その上で歌本を捲ってく。
その様子を見つめていた私。
「ん?何?めっちゃ見てるけど」
「………………」
「あ、歌いたい?」
「違います…」
「なら、どないしたん」
「……………」
渋谷さんのおかげで
男の人の実態が分って
落ち込んでるところです…
なんて言えない。
「帰ります…ね」