第7章 どこまでも主役になれない。
「ですねっ!カシスミルクが呑みたくてウズウズしてたんです!」
「ちゃん、酒好きなん?」
「はいっ、もうお酒だけが友達ですよ」
「寂しいなぁ、それ。俺で良かったら友達になんで~」
「めっ、滅相もないです!大倉さんのような美形の方にはもっと相応しい女の人でないと!」
「えー、友達に容姿は関係あらへんやん。付き合う訳や無いんやし」
「そ、そうですけど…男友達って居ないので…良く分からなくて」
「んふふ、そうなんやぁ。なら、ちゃんの初めての男友達は俺って事で…カシスミルクでえぇ?」
「あ、あと、これとこれとこれと…」
「どんだけ呑むねん」
なんて笑いながらも
全部注文してくれた大倉さん。
初めての男友達…が出来ちゃった。