• テキストサイズ

今 夜 か ら は 。

第1章 秋の終わりは始まりの合図。


時計の短針が5を
長針が12を差したと同時に
デスクから立ち上がる。









 「お疲れ様でした」


定時ぴったりにタイムカードを押し
更衣室でパパッと着替え
誰よりも先にさっさと会社を出た。

今日は、世間でいう華の金曜日。

明日休みだから
街はたくさんの人で賑わうんだろうけどさ…

私にとっては、ただの週末。
外で呑むと高いし。

誰かの奢りなら
喜んで行くけど
呑みに行けるような
知り合いは居らず。


つまり、彼氏も居ないという訳で。


呑むなら、断然家での方が楽。
気を使わなくて済むから。

という、典型的なおひとり様だったり。


さて、今日の晩ご飯は何を食べようか?

そんな事を考えながら
ヒールを鳴らして歩く帰り道。
/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp