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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第31章 夢の残骸











「カール、言いたい事は山程あるが一つだけ言わせてもらう。
例え私が研究に協力してもお主が思い描いている成果は
得られないと断言するし、協力する気も全くない。
お主が自慢している私兵はここにいる二人には勝てんよ」

「何ですと?いくら副長でも私の研究を愚弄するのは許せません。
たかが、普通に鍛えただけの人間が私の私兵に勝てるはずは・・・」

「なら、試してみるか?この二人は私が鍛えている中でも
精鋭中の精鋭だ。人形のような強化人間に負けるはずが無い」


ナナシの言葉に改造手術をした人間の強さを知っているエルヴィン達は
目を見開いて驚いたが、ナナシは迷いのない眼をしていた。

それだけ自分達の腕を信頼しているのだという事がわかり、
リヴァイに倣いエルヴィンも抜刀する。


「面白い。そこまで言うなら試してみましょう。
もしも、その二人が負けたら貴方は私の物になると誓って下さい」

「良いだろう。此方が勝ったら『心臓』を渡して貰う。
そちらからも二人選べ」


余程自信があるのかカールは意気揚々と出来の良い私兵を選び、
エルヴィン達に対峙させた。

得物はエルヴィン達と同様、立体機動装置を装備していたが、
その時点で勝敗が決していた事にカールは全く気付かなかった。





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