過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】
第27章 チェリー野郎の忠告
「ジャック!俺はもう帰るぞ!後始末は任せた」
「了解しました。此方は任せて下さい」
「良いですね?スミス様」とジャックは一応エルヴィンへ声を掛け、
彼から了承を得ると、ジェリーへ「もう行って良い」という合図を送る。
それを確認したジェリーはリヴァイにだけ聞こえる声量で言った。
「残り少ない時間を悔いの無いように過ごせよ、リヴァイ」
「・・・っ!」
ジェリーから初めて名前を呼ばれた驚きと、
意味深な言葉にリヴァイは尋ね返そうとしたが、
そこには既にジェリーの姿は無かった。
突然現れ、突然消えるナナシの身内に言葉を失いながらも、
リヴァイは気を取り直してエルヴィン達の所へ戻る事にした。