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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第27章 チェリー野郎の忠告

















その場に残ったエルヴィンは駆けつけてくれた兵士達に
労いの言葉を掛け、「何があったんですか!?」と
説明を乞う彼らに、嘘の筋書きを教えた。



筋書きとしては、エルヴィンを暗殺しようと侵入してきた襲撃者は
ナナシの弟子の一人で、襲撃に逸早く気付いたナナシが
応戦したが、エルヴィンをかばって負傷してしまった。

弟子はナナシに執着しており連れ去ろうとしたが、
エルヴィンによって阻止され、手傷を負わされたところで
皆が駆けつけてくれた上、ナナシの他の弟子達も運良く
駆けつけてくれた事もあって事無きを得た、というものだった。



何とも無理矢理な設定だが、団長に心酔している兵士達は
「本当にお二人共無事で良かったです」
「団長を襲撃するなんて許せねぇ!まさか、教官の弟子だったなんて!」
「教官がまた団長を身を挺して守ったんだなー」
などと、二人の無事を喜んだ。


『ナナシの弟子』という部分にはそんなに触れない辺りが、
よく調教されているとジャックとジェリーは思ったが、
ここで口を出しても良いことはないので黙っておく。

エルヴィンはジャックとジェリーを
「自分達を助けてくれたナナシの弟子その1とその2」として、
協力するように指示を出した。


兵士達は困惑気味にしながらも
「団長達を助けてくれた」という事もあり、手を貸す。







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