過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】
第20章 エルドの恋愛相談室
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
エルドが去った後、リヴァイはふぅ・・・と溜息を吐き
「何故俺達じゃなくエルドにあんな話をした?」
とナナシに尋ねた。
自分達では相談相手にもならないという事だろうか、と
少し苛立ちが募る。
「エルドなら・・・お主らと違って何も知らないから話しやすかった」
「本当にそれだけか?」
「・・・・あとは、公平な判断が出来ると思ったのだ」
「・・・・そうか」
何も知らないから公平な判断が下せるという言葉には
リヴァイも納得できた。
それにリヴァイ班の中でもエルドは指揮官向きで、
実に頼りになる男なのだ。
話の途中で割って入ってしまった事に
リヴァイは僅かな罪悪感を覚えたが、
困っているなら自分に頼って欲しかったという本音の方が強かった。