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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第18章 寄付してくれた婦人











結局、ナナシは以前と同じような生活を
調査兵団で送るようになってしまった。


エルヴィンから

「自分達を避けるならきちんと理由を述べてくれ。
ただ以前と同じように接してくれるなら自分達を忌避した理由を問わない」

と言われたせいでもある。



根掘り葉掘り理由を詮索されるより、以前と同じ態度で接した方が
ナナシにとって都合が良かったが、本当にこれで良かったのかと
疑問に思う事の方が多い。



今までの苦労はなんだったのか!?とか、
エルヴィン(達)に不幸が起きないか、とか
・・・・未だにグルグル考えてしまっている。


調査兵団にいる時点で常に死と隣合わせで、
そんな道に進ませてしまった原因は自分にあるのではないかと悩む日々だが、
少しでも距離を置こうとすると、エルヴィンがその距離を縮めようと
物理的にくっついてくるので、困っているのだ。



「あまり近づくな」と言っても、笑顔で

「何故?私の事は嫌いじゃないんだろう?
それとも避ける理由を話してくれるのかな?」

と言われてしまい、ぐうの音も出ない。






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