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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第16章 襲われる














「おい!ボサッとするな!ハンジは四人の怪我の手当てを、
ナナバは医療班を連れて来い!ミケはエルヴィンに報告を!」

「わ、わかった!」


リヴァイの声に我に返った三人が指示に従い、
それぞれ動き出すのを見て、リヴァイはナナシの姿を観察する。


頬は赤く腫れ、衣服はボロボロ、手足には縄で縛られた跡が
くっきり残っており、ナナシが強姦されそうになっていたのは明白だった。


「ハンジ、野次馬が来る前にナナシを部屋まで連れて行く。
ここは任せた」


ハンジは心配そうな表情でナナシを見たが、
きゅっと口を引き締め「任せて!」と言ってリヴァイ達を送り出す。


苦しそうなナナシを歩かせる訳にもいかず、
リヴァイはナナシを横抱きに抱え、彼の部屋へと急いだ。







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