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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 後編】

第10章 眷属達の想い









何らかの方法でジャック達に力を示せという事か・・・。

このチェス勝負もナナシを預けられるか判断するため
エルヴィンの力量を測るのが目的だろう。


恐らく、ただこの勝負に勝てば良いというものではない。
ジャック達が求めているのはそれ以上の成果だ。

酒の飲み比べやトランプをしている他の二人は
やる気があるのか無いのかわからないが、
そこまで勝負に固執していないように見える。

勝負の時間内に何かを見極めようとしているというのなら、
勝負の曖昧さなども合点がいった。

それに最初、イサザは『貴方達の事を知りたい』と言ったのだ。


言葉通り受け止めるならば、エルヴィン達の人間性というところだろうか・・・。





何はともあれまずはチェスに勝ってからだ。




迷いの無くなったエルヴィンは、それまで苦戦していたのが
嘘だったかのようにジャックの手を圧倒した。


「・・・おや、負けてしまいましたか。では第三戦目に行きましょう」


負けても悔しがる様子を見せないジャックに、
エルヴィンは「やはり」と思う。

エルヴィンの推測は当たっていたらしい。

ジャック達が自分達について知りたいのと同じように、
エルヴィン達も彼らを知りたいと思った。


彼らが一体何者で、ナナシとはどういう関係なのか。






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