第38章 楽しい時間
しばらくすると彼女は何を思ったか
突然にまじめな顔をすると
「あのぉ、安田さん?」
彼女は彼の様子を気にしながら
彼を見つめていた
そんな彼女を彼は分かったようで
ちゃんと顔を彼女に向けた
「私がいう事じゃないですが
安田さんの立場で言えば
お付き合いは大変ですよね?」
彼女の突然の質問に私は驚いていたが
彼はゆっくりとビールを飲みながら
考えているような様子だった
ビールを置いて、しばらく間があったが
彼はゆっくりと口を開いた
安田「大変やけどさ、俺らも恋するし
愛する人とは一緒に過ごしたいし
なんも変わらんと思うけどさ
まぁ、縛りは厳しいだけやで」
すると彼女は強い口調で
「その縛りでも由夢を守れますか?」
「ちょ、ちょっと!」
慌てて私は彼女を止めようとした
そんな私を彼女は振り払うと
「由夢は私の大事な友達なんです
答えて頂けますか?」
彼女はハッキリとした口調で
彼に伝えた
すると彼は男らしい顔つきで
「俺は全力で守るつもりやで」
彼の言葉を聞くと彼女は嬉しそうに微笑むと
「安心しました」
嬉しそうに微笑んでホッとした顔をした
その彼女を彼は見ると
私に嬉しそうに言った
「ゆめちゃんは、良い友達を持ってるんやね」
そう言うと、
彼女の優しさに感動して涙目になってる
私の頭を人目をはばからずに撫でた
「は、はい....」
嬉しそうに微笑んでる私に
彼女はそっと抱きついてきた
「こんな素敵な人を捕まえたんだから
幸せになるんだぞ」
優しく微笑む彼と彼女に抱きつかれて
この幸せを絶対に手放したくはないと
私は強く心に決めていたのでした