第38章 楽しい時間
二人で店に入った途端に
彼女は緊張しすぎて立ち上がった
そんな彼女を見て彼は
行く場所が分かったようで
ゆっくりと側に行くと
安田「こんばんわぁ
この前は教えてくれてありがとうねぇ
おかげで、ゆめちゃんを助けられましたぁ」
そう微笑みながら頭を下げると
ゆっくりと席に座った
「いえ、本当に役に立てて良かったです」
安田「なぁ、それより俺さぁ
めっさお腹空いてるから注文してええ?」
「はい、好きなだけどうぞ」
私は笑いながら言うと
彼は嬉しそうに店員を呼ぶと注文を始めた
彼女は、私にコソコソと耳元で話した
「彼は、いつもこうなの?」
「うん、そうだよ」
「なんか、すごいね」
「でしょう?」
私と彼女が笑ってると
安田「おん?どないしたん」
彼は不思議そうに見てきたが言えずに
二人で何も言わずに笑顔で答えた
安田「もう、なんやねん」
彼は苦笑いしながら言った
「安田さんが素敵だって言ってたんですよ!」
彼女は少し照れながら言うと
彼は嬉しそうに
安田「ほんま、おおきにな」
そう言うと店員が運んできたビールを
豪快に飲み始めたのでした
それを私と彼女は笑いながら見ていました