第38章 楽しい時間
同僚と二人で居酒屋で楽しんでいると
彼からの電話が突然掛かってきた
私は、電話を持って店から出た
「はい、もしもし.....」
安田「ゆめちゃん、おめでとう!」
「ありがとうございます」
安田「俺な、会いたくってさ今、そっちに向かってるねん」
「えっ、そうなんですか?
実は私今ですが.....」
私は同僚と一緒の事を彼に伝えた
すると
安田「俺もそこに行くわ
どの店におるん?」
「えっ、いいんですか?」
安田「おん、ゆめちゃんの友達にさぁ
ちゃんとお礼も言いたいし
あっ、信号が変わるわ
LINEで場所を送って探して行くから」
そう言うと彼は電話を切ってしまた
私は言われた通りに場所を送ると
同僚の所に戻った
「彼氏はなんだって」
彼女は嬉しそうに聞いてきた
「彼がお礼も言いたいから、ここに来るって」
「えっ」
彼女は私の言葉に驚いた
「今、こっちに向かってるんだって
調べてここに来るって」
「ちょ、待ってメイク直してくるから」
そう言うと彼女は席を立とうとしたので
私は慌てて彼女の腕を掴んだ
「安田さんはそんな事を
気にする人じゃないから大丈夫だよ」
私は笑いながら言うと
「あんたはそれでいいけど
私は彼女じゃないんだよ
ちゃんとしないとさ」
そう言うと私の腕を振り払って
席を立って行ってしまった
私は笑いながら彼女を待ちながら考えていた
そう言えば私はそんな事すら
気にした事なかったと
それよりも、砂がついてたり水浸しだったり
絵の具付けられたり
そんな時間を過ごしてたと思い出していた
一人で笑っていた
私はとんだ彼女だと思っていた