第47章 未来は
三年間も彼は待っててくれたのか?
歩みを進めながら足が震えてくるのが
自分でも分かった
不安な私の気持ちの中に
不意にあるメロディーが聞こえてきた
この音楽は......
私の足が止まった
彼が私にプレゼントしたしてくれた曲だった
私は自分の熱い気持ちを抑えながら
足を進めた
信じられない気持ちで
二人の場所に到着すると
彼は座ってギターを弾いていた
「や、安田さん.....」
震える私の声に彼は弾いてる指を止めて
振り向いた
安田「おかえり」
優しい笑顔で私を迎えてくれた
私が見たかった笑顔が目の前にある
幸せに私の胸は一杯になっていた
彼はギターを置くと突然私を抱きしめた
安田「金髪のヤツに奪われんかったん?」
私は彼の胸で小さく笑った
「安田さんほど、素敵な金髪の人はいないんで」
私の言葉に彼は笑った
それと同時に彼の抱きしめる力も強くなっていた
私も彼を強く抱きしめ返した
いつまでも幸せを感じるように
彼を感じていたかったのだ
いつまでも二人でそのままでいたかった
もう二度と離れたくなかった
安田「なぁ、ゆめちゃん......」
彼に名前を呼ばれて顔を上げた
それと同時に彼に甘い口づけをされた
唇を離すと彼は嬉しそうに
安田「もう、俺のもん」
そう言うと彼はまた強く抱きしめた
そんな彼の胸の中で私は
伝える事にした
「私、個展を開くです」
抱きしめられながら彼に伝えると
彼は私の両頬を抑えると
安田「おっ、すげーやん」
私は自分のポケットから
そっと個展の招待状をだして
彼に見せた