第40章 甘え
泣き続ける私に彼は言葉を続けた
安田「ちゃんと自分で考えなアカンで」
彼は息と一緒に少しだけ微笑むと
安田「ほんなら俺は帰るわ」
そう言うと私の頭を軽く撫でると
玄関の方に歩き始めた
私は、泣きながら彼を後ろから
抱きしめて彼を止めた
そんな私に驚く事無く
抱きしめてる手を優しく解くと
安田「自分を大切にしなアカンで.....」
寂しそうに言うと
彼はそのまま出て行ってしまった
一人残された私は
流れる涙を止める事が出来ずにいた
人生を決める決断に彼は私に手を
差し伸べてくれなかった
あんなに優しかった彼が
彼はもう私の事を愛してはいないのだろうか?
私は、彼の冷たさに辛くって
何も考えられずに
ただただ泣き続けていたのでした