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【6月合同企画】相合い傘

第2章 ハイキュー!!/及川徹




『ねえ、明日買い物行きたい』

俺の部屋で、ケーキを食べながら彼女をそう言った。
俺は、カップに注がれたコーヒーを手にして「そうだなぁ」と大きな欠伸をする。

するとはむすっと少し不満そうに俺を見た。

「とりあえず、今日泊まるでしょ」
『当たり前じゃん。明日は日曜日だもん。だから買い物行きたいの』

机をバンバン叩いて講義する。
まるで子供だ。
俺は、軽く息を吐いて頷いた。
すると、嬉しそうに「覚悟してね」って笑った。

その言葉で、俺は理解する。
あぁ、荷物持ちなんだろうな。
明日は、どのくらいの荷物を持たされるのだろう。

そんなことを考えながらも、大好きな彼女とデートできるから心は弾んでいた。

「あまり無駄遣いしちゃだめだよ」
『なんで?』
「お金は無限じゃないんだからさ」
『でも、今使わずしていつ使うの?お金が私に言ってる。様のために働きたい!!って』
「それはきっとの脳内妄想だね」
『徹は私のお母さんですか?私は今使いたいの!』

いい意味で我が道を行く。
悪い意味で自己中心。

彼女のわがままにはもう慣れた。
俺は適当に受け流す。

こんなわがままで強情な彼女だけど、惚れた弱みと言うのだろう。
離れられずに、かれこれ2年は付き合っている。

告白はの方からしてきた。
もじもじと顔を赤く染め上げるはすごくかわいかった。
今はそんな面影は一切ない。

あの時のかわいいはどこへ行ってしまったんだか。
いや、今がかわいくないなんて言っていないよ。
今も十分にかわいいんだよ、は。
あ、これ惚気だから。

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