第2章 ハイキュー!!/及川徹
焼きもち焼きで、
拗ねるとめんどくさくて、
我がままで、自分勝手で、
俺のことを振り回すどうしようもない彼女。
だけど、
本当は優しくて、
人の痛みをちゃんと理解してて、
かわいくて、お人好しで、
どうしようもないくらい大好きな彼女。
のことを好きになった俺が悪い。
彼女に振り回されるのが嫌じゃない俺がダメなんだ。
好きになってしまったものは仕方がない。
……もしかして俺ってMなのかな?
この荷物の重さだって彼女の愛情の重さだと思えば、かわいいもんだ。
それにしては軽いけど。
「今日、母ちゃんに頼んですき焼きにしてもらおうか」
『うん!』
肩と肩をくっつけて二人仲よく帰宅。
雨は激しく降る。
と買い物袋が濡れないように配慮する。
こんなに降るとは思ってなかった。
もう少し大きめの傘を持って来ればよかったかもしれない。
家に帰る頃には、俺の右肩はびしょ濡れだったけど、
買い物袋もも濡れてなかったから、良しとしよう。
fin.