第14章 熱
No Side
藍蘭「ナイスキー!旭!」
早朝のスパイク練習(烏野のみ)は
朝から元気いっぱいである。
少しだけ涼しい気がする朝の体育館は
選手の熱気で満ちていた
澤「少しでも練習して追いつかないとな」
東「あぁ。時間足んねーな」
ピリッとした東峰の覇気に頼もしそうに
澤村が笑う。
澤「頼りにしてるぞ、旭。」
東「おう!」
ぐっと拳に力を入れた東峰の表情は
いつか見た弱々しさは見つからない。
田「ぅらっしゃーーーい!」
気持ちよくスイングされた腕から放たれる
力強いスパイク。
菅「ナイスキー田中。どうだった?」
田「もうバッチリっすよ!」
菅「そか!」
お互いを褒めあう2人に反対コートから
西「スゲェぞ龍!
スガさん!そのトス教えて下さい!」
興奮した様子の西谷が叫ぶ。
菅「おう、あとでな。」
西「お前にサイコーのトス出してやるからな!」
田「楽しみにしてるぜ、ノヤっさん!」
親指を立てて笑う2人を優しく見守る菅原。
田「もういっぽーん!」
ノった田中にまた楽しそうに最高のトスを上げた。