• テキストサイズ

この命、君に捧ぐ

第12章 消えた彼



彼は私と同じ境遇、でも私よりも重い過去を背負ってる。
両親の死体を見て彼は何を思っただろう。

「あそこに穴があるでしょ。あれは僕が念の為に掘った隠れ家」

上手くカモフラージュされてて分からなかったけれど、確かにマンホールみたいな蓋をされた穴があった。

「ソラからの連絡があるまでここに居よう」

「うん...」

これ以上、彼らの言う事に逆らわないでおこう。
いつものように大人しく。

でも、彼が何を考えているか分からないけど...
彼はときどき、遠くを見ているようで。


この予感が、どうか当たりませんように...
/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp