• テキストサイズ

この命、君に捧ぐ

第10章 ベストな選択肢



『何かを決断するときって....』

『もしもの話だよ』

変わるわけじゃなくて。
変えるわけじゃなくて。

君はいつも先の話をしていたね。
見透かすように。

その時、僕は知った。

『命をかけて守ろうと思うんだ』

スコップで穴を掘る彼が打ち明けた。
たぶん、"澪"という少女のことだ。

『死ぬ気、なの』

『そうでもなきゃ、きっと彼らは引かないと思うんだよ』

『そ、っか』

やめろなんて言えない。
だって彼は、一度、大切な人を彼らに奪われたから。
/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp