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この命、君に捧ぐ

第10章 ベストな選択肢


僕が彼、ルカが消えたのを知ったのはずいぶん後だった。

大人に媚びたり、従順に言う事を聞くのが嫌いなルカはいつも反発ばかりしていた。

同時に僕はルカが"西城澪"という少女を守っているだとも分かった。

子どもな僕に、勝手な行動はもう許されちゃいなかった。

それが、大人のズルイ手段。

『ソラ。お前は大人しく言う事を聞いていろ』

弱い、僕は。

こんな縛り付けられた場所に閉じこもって。
一体、何が得られたというんだ。

馬鹿みたいだ、こんな、ちっぽけな僕なんて。
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