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この命、君に捧ぐ
第2章 ルカ
「ただいまー」
誰もいない部屋に挨拶する。
両親は他界した。
不慮の事故だ。
亡くなったときは死ぬかと思うぐらい、毎日泣いた。
今は、もう泣かなくても平気だけど。
たまに寂しくなって泣く時がある。
「ご飯食べようっと。」
借りた傘を傘立てに立てて、中へ入る。
暗いリビングの明かりを付ける。
静かなのも嫌だからテレビを付ける。
7時前だとニュースぐらいしかない。
「今日はオムライス!」
1人張り切ってキッチンに立つ。
オムライスは私の好物。
唯一、お母さんに作ってもらったものだ。
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