第9章 好きだから。(ルカside)
「逆に聞くけど、どうしてこんなに泣いて傷つくまで責めるの?おかしいって、分かんないの」
傷ついていい人なんて、誰もいない。
そんなの当たり前なんだ。
でも僕は。
彼女こそ傷つかせたくはなかった。
もう、十分だろう?
『あ、いや....』
「生きることをなんで君達が否定しなきゃいけないんだ!!彼女が生きることも、誰かと関わることも、決めるのは彼女だ!!!」
否定され、死ぬ人の気持ちを考えことがあるのか。
自分は要らないって、誰も自分なんか求めちゃいないんだって。
そう思ってしまったら、君達は責任持ってそんなことないと言えるのか。