第8章 嫌がらせ
『やっと来た。おせーよ』
派手な格好の人達がざっと10人はいた。
化粧もバサバサで、髪の毛も染め、制服だって着崩してる。
私、こういう人達苦手なんだよなぁ...
「何か用ですか。」
聞くまでもないか。
きっとルカくんや山上くん絡み。
ルカくんはともかくとして、山上くんは色んな人に優しくしてるから。
人気はあるんだろう。
『分かってんだろーが。このブス』
『可愛くもねぇくせに調子に乗んなよ』
こんなありきたりな文句。
予想通りではあるが、やっぱり傷つく。
私は1つ、ため息を吐いた。