第7章 転校生
「澪、その子と友達?」
「あ、まあ...」
友達と言うより幼友達?
なんかそういう感じ。
彼との関係性を聞かれても、幼なじみじゃなければ親戚でもない。
かと言って無関係というわけでもない。
そういう質問が、いちばん答えに困る。
「大人しい人なんだね。私、羽山楓。よろしくね?」
「よろしくお願いします」
愛想よく返事する彼は、さすがだと思った。
でも、なんか不思議だ。
金髪の山上くん。銀髪のルカくん。
2人は知り合いのような気がしてならないのだ。
なぜそう思うのか。
たぶんそれは勘だ。