第6章 両親の事故死した本当の理由
澪の両親を殺した僕の仲間は、僕に"特別の印"だと騙して彼女に目印たるものをつけた。
その痣があれば、彼女がどこに逃げようがヴァンパイアは見つけ出せる。
そんな痣を、僕が....
「酷いよ!!大切な友達だったのに!そうやって僕を利用するんだ!!」
『お前はヴァンパイア族だ。人間に感情を持つことない』
「だからって、自らのために殺しをするのは人間と同じじゃないのか!汚いよ....」
『痣を付ける意思はお前にあったんだ。少なくともお前にも罪はあるんだぞ』
「その罪を背負わせたのはお前たちだ!」
いつかまた消えてしまうの?
君も消えてしまうの?
ヤダ。まだ話足りないよ。
こんなとこ、いたくなんかない。
僕は、その場から逃げた。
そのまま遠くへ。
10年の月日が流れることになった。