第6章 両親の事故死した本当の理由
「ママとパパが....」
やっぱり奴らは殺した。
事故に見せかけたんだ。
「独りぼっちになっちゃったぁ....」
ワンワン泣く彼女に、僕は何も言えない。
殺された訳を僕は知っているから。
「澪....」
「ルカくんっ...」
ごめんね、僕のせいだ。
殺されないよう守れなかった。
「澪、大丈夫?」
「...親戚に預けられちゃうの!!ここを、離れなきゃいけなくなる。ルカくんには会えない」
大丈夫なんかじゃない、彼女はそう言ってるようだった。
モヤモヤしたものが、僕を苦しめた。