第4章 痣の正体
飛んでいるうちに気絶したのか、目を覚ましたのは暗い屋敷の中だった。
ここは、どこ?
そんな考えを察するように彼が私に言った。
「ここは僕の家だよ」
洋風な家具ばかり。
よくドラマにあるような雰囲気。
「これから君は僕と暮らすんだよ」
「な、んで...、学校だってあるのに....」
ボソボソと独り言のように呟く。
学校なんてどうでもいい。
こんな怖いところから逃げ出したいがための、言い訳に過ぎない言葉だ。
「縛り付けるために連れて来たんじゃないよ」
彼は私にそう言った。
そして続けてこう言った。