【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第23章 再契約
高杉は相変わらず黙ったままだった。
何考えてるのか全然分からん。いつも通り、嘲笑うか怒るかしてくれればな。
小さく息を吐き席を立つ。
もう呆れられて何かを言う気にもなれないのかもしれない。もしくは引かれたか。それならそれで良いけど。
「じゃあな。…たまには教室来いよ。卒業出来なくなるから」
そう言ってその場を離れようとすると、不意に右腕を掴まれた。
最後に何か罵倒でもされるかな?
「気持ちが悪い」と俺を拒絶して貰えれば、それで俺もスッキリする。
だがようやく見せた高杉の表情に息を飲む。
…何、その顔。