【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第19章 暴走と葛藤
「坂田先生!」
息を切らしながら八雲が職員室のドアを勢いよく開ける。
「おぉ、来たか。…悪いな、風邪の時に呼び出して」
「いえ、それはいいんですけど…高杉は?」
銀八の元へ駆け寄り問いただす。
まだ完全に良くなっていない体調のまま走ったせいか若干ふらついていたが、今の八雲にそんな事を気にしている余裕はなかった。
「今は生徒指導室で落ち着かせてるよ」
「…一体何があったんですか?」
「いや、それがよぉ…俺もその場に居たわけじゃねーんだけど…」
頭をボリボリと掻きながら銀八は困った顔を浮かべる。