第7章 やっと、レベル4に、なりました
「楽しかったねーお兄ちゃん♪」
「お前何もしてなかったろ」
「しょ、しょうがないじゃん!地面に足がつきにくいし無重力だし周りそこ無しの宇宙だし!もしかしたら宇宙人いるかもだよ!?」
「いやーいるわけないだろ...」
俺と美羽が対戦を終えて話しているそのとき、後ろで声が響いた。
「いやー多分いるよと思うよ葉山っちぃ」
え。
「なっ!?美織おまっ、なんでいるんだ!?不法侵入だぞ!?」
「あーお兄ちゃん、私が呼んだの」
「そうそうーほらー?葉山っち、だ、れ、が、不法侵入だってぇー?」
「う、ぐ...」
グウの音も出ない俺、そもそも美羽が招いた時点で俺が反対意見を出せるはずがないのだ。
そんな俺の様子を見て美織が言った。
「そうそう葉山っち、レベル4になったんだよねー美羽ちゃんも」
「ん?ああ」
「あ、もしかして」
美羽はどうやら察したようだった。もちろん俺はわからない。
「そう!さあ【無制限フィールド】にいくよー!」