第5章 帰り道
夕焼けの道を俺は歩いていた。
あの後、ちょっと拳を打ち合わせてたらいつの間にか対戦が終了てしいた。
思えば今日は長かったなあ...朝っぱらに学校休んでまで来てシルバー・クロウ探そうとして....。
それから何時間もたった放課後の時間にやっと捕捉できて。
アイツは作ってないっていってるし....。
とりあえず解除方法はわかったしいいとしよう。
そろそろ駅かな。
「...ん?」
俺はつい声に出して疑問符をうってしまった。
そこには仲良さそうに喋る3人の男女の姿があった。
一人は俺と同じくらいの身長に眼鏡をかけた利発そうな少年。そして前述の少年と頭一つ分ぐらいの身長差があり活発そうな、猫っぽい感じの顔をした少女。
そして一回り小さく太った体つきをした少年。
あまりにアンバランスな組み合わせだったのだ。
そんなことなど気にせず俺のよこを通りすぎていく3人。
その時会話が耳に届いた。
『今日なあ、【バーニング・ウォーデン】に乱入されたんだよチユ』
『...【バーニング・ウォーデン】...?聞いたことがあるような、無いような...』
『えーと...もしかしてあれじゃないかい?ハル。ほら前にあった【レオニ荒らし】』
『うわー...勇気あるなーその人』
.....。
............。
........................は?
な、なんすか【レオニ荒らし】って。
知らない子ですね.....じゃなくてっ。
あれってもしかして【シルバー・クロウ】か?
声かけた方がいいか....?
そんな感じで考えてるうちに通りすぎて行ってしまった。
「...ま、いいか」
とりあえず帰らないとな、電車電車。