第3章 レベル4に向けて、そしてISSキット
「おーう!葉山っち!おはさー!」
そんな元気な声と共に後ろからの衝撃。
「お....」
重い!と言おうとした瞬間、顎を鷲掴みにされ強引に後ろに向けさせられる。
後ろにぶつかってきたのは俺の小学校からの同級生である少女、御熊美織だった。
「なぁにぃかぁなぁ?葉山っちぃ〜『お...』なんだってぇ?」
「な、なんでもないです。すみませんでした。お願い離れて俺には美羽という大切な人が!」
「こ、公共の場でもシスコン発言をしますかぁ。とゆうか隣に本人がいるのに凄いねぇ....」
横には顔を真っ赤にして硬直する美羽が立っていた。
そしてリスタートすると早口でまくしはじめる。
「お、お兄ちゃん!?なななんでこんなとこで言うの!?私はお兄ちゃんのことなんか嫌いだし!嫌いなんだからぁぁ!!!」
そう言って美羽は羞恥によって顔を真っ赤にし涙目で廊下を走っていった。
「あーあ、行っちゃった...てぇ!?」
美織が素っ頓狂な声を上げる、しかしそれも仕方なかろう。
皇羽は床に打ちひしがれて膝をつき、手をついていた。
「...うぅ...美羽に嫌いっていわれた.......終わりだ.....」
「だ、大ジョブだって!冗談に決まってるじゃん!美羽ちゃんがそんなこと言うわけないでしょ!?」
美織は頑張ってホローする。
しかし皇羽は妹のこととなると腐るほど単純なので。
「うぅ...そう、だな。そうだよな!美羽がそんなこと言うわけないよな!あっハッハッハ!」
美織+周りを歩く学生達は思った。
ちょろいなーコイツ。