第3章 第2セット
*及川side*
「ゆうー!」
いつものように優に抱き着く。
そしていつもなら優は「離せバカっ」ってすごい勢いで怒るんだけど、今日はそれが無い。
いや、抵抗はされてるんだけど怒ってる声が聞こえない。
少し不思議に思っていると優の友達が
友「風邪?で喉やられたっぽくて声出ないんだって!」
と教えてくれた。
優が風邪?珍しいにもほどがある!からかってやろっと
「なになにー?風邪なの優ちゃん」
ニヤニヤと笑って揶揄うと煩いと言わんばかりに顔を赤くして睨んでる。
全然恐くない。
むしろ、、、かわいい、、、。
あーもー、このまま早退させて俺の家で看病してやりたい「おい、くそ及川」
あー、岩ちゃんのこと忘れてた、、、。