第8章 第7セット
*優side*
烏野の第二セット。
私の予想した通り、烏野はローテを2つ回し日向くんと青ねくんのマッチアップを減らしてきた。
でも、いずれ他の選手も日向くんの速攻に慣れる。
3セット目までもつれたら
、、、烏野に勝ち目はない。
青城も第一試合開始がはじまった。
相手は大岬高校。私が調べた限りでは、警戒すべき選手は居なかったはずだ。
いつも通りにやれば、勝てる。
青城の試合を見ながらも、チラッと、後ろのコートの様子を見る。
1セット目同様、烏野に勢いはあるものの、エースがブロックに阻まれ、点差が開かない。
第二セット終盤、烏野が先に20点台にのり、日向くんの速攻であと一歩のところまできた。
しかし烏野のエースのスパイクはブロックされ、点数は21対23。
青根くんも前衛に出てきた。
油断はできない。気を抜けばあっという間だ。
青根くんの吸い込みで烏野はマッチポイント。
あと1点、、、。
エースなら最後くらい決めなさいよッ!!