第43章 ファイナルセット
気づけば3セット目はアメリカに奪われていた。
「ッ、、、監督!!!!」
監「ダメだ。」
3セット目の終わりの頃から何度言って何度却下されたろうか。
いやだ、いやだ、いやだ、いやだ!!!!!
「とーる、、、はじめぇ、、、」
ごめ「優ーーーー!!!」
4セット目の最初。
8点目のテクニカルタイムアウト
悔しさで俯いていた私の耳に、会場が静まり返るほどの大音量で彼らの声が響いた。
「とー、、、る。はじ、め。みんな、、、」
及「俺ら!!勝ったからな!!」
岩「ぜってえ負けんなよ!!」
大好きな彼らの声が聞こえる。
まだ終わってないじゃん。
諦めるの、早いじゃん。
今は後悔しない道を。全力で。
「当たり前だろ?」
たとえこの先がどうなろうとも。