第42章 第41セット
*菅原side*
ちょっと長引いたホームルームが終わって急いで自主練に行く準備をしていた時、
ポケットに入れてたケータイのバイブが鳴って確認したら優ちゃんからだった。
「珍しいな」
どこにいるか訊ねられて答えると烏野に来ていて話したいことがあると言われた。
あの事なのかな、、、
いい予感なんて全くしない。
けど最後にほんの少しだけ、期待してもいいよな?
体育館に向かう途中、影山の姿が見えた。
「かげやm、、、」
木の影に身を隠すようにして影山は泣いていた。
あぁ、影山も言われたのか、、、。
行きたくないと喚く心を奮い立たせ優ちゃんの元へ向かった。
青城の白い制服に身を包んだ優ちゃん。
優「ごめんね。急に」
初めてちゃんと聞く優ちゃんの声。
イメージのまんまの可愛らしいのに凛とした強さがある感じ。
その声に
「孝支くんとは付き合えません。ごめんなさい。」
俺の恋の終わりを告げられた。