第40章 第39セット
*岩泉side*
タイムアウトの最中、青城の応援席がざわつき始めた。
いや、応援しているのだから騒がしいのは当たり前なのだが、なんだか少し様子が違う。
金「っ、、、岩泉さん、あれッ!!!」
「あ?どれ、、だ、、、、、優?」
優が会場に来ていた。
それだけで嬉しかった。
あいつの目の前で勝とうと思った。
気合いを入れなおそうと思った時
優「、、う、、、あ"、、れ」
「えっ、、、?」
優「あ"、、、ん、ば、、れ」
何が起きてる
何が一体どうなったんだ
優「み、、な、ゲホッ、、ゴホッ、、、ハァハァ」
及「岩ちゃ、、あいつ、、、」
優「がん、、ばれ」
喋っ、、た?
優が?
今喋ったのか?
モ「優さんッ!!?」
急に喋って喉を痛めたのか手すりに捕まって激しく咳き込んでいた
「ッ、、、」
はやく、早く行ってやりたい。
勝ったぞって言ってやりたい。
振り返った先にいた仲間たちは同じ気持ちのようで
とても頼もしく思えた。
花「思いっきり行けよ」ドムッ
及「ぐっ!? 当然」
バレーでは頼もしい主将と共にコートへ入った。