第40章 第39セット
20点を目前にして長いラリーが続いた。
スパイクして、ブロックしてレシーブして
必死の攻防が行われている。
、、、切らすな、、、
、、、切らすな、、、
必死に
真摯に
1点1点、点を点(とも)していく他道は無いんだ
バヂッ
そして青城が先に20点台にのった。
焦りが見えた烏野。
慌てちゃダメだ!
澤「慌てなくていい。」
彼の一言ですぐに落ち着きを取り戻した烏野はすぐに1点取り返した。
翔陽のピンサーで再び交替した忠くんのサーブは伸び、後ろに弾かれた。
ギリギリで繋いだはじめ。
チャンスボールを得た烏野はシンクロ攻撃を仕掛け、旭くんが全力で打った。
それを拾ったのは、またもやはじめだった。
完全にスイッチ入ってる、、、!!
上がったボールは貴大がフェイントでコートに沈めた。
岩(、、、小っちぇえ頃はスパイクだけが楽しくてそればっかやってたけど、今になって心底思う。
相手の完璧な一発を拾う、レシーブの快感を知っていて良かった。
、、、これも優のおかげだな、、、。)