第6章 第5セット
*優side*
ボールをもち、エンドラインよりもだいぶ後ろに立つと、烏野のメガネ君を指差す。
及「いくら攻撃力が高くてもさ、、、その“攻撃”まで繋げなきゃ意味ないんだよ?」
はぁーまた“宣言”か。相変わらず性格悪いなー。
キュッキュッキュッ
ドッと徹から繰り出されるサーブ。
ま、さっきより強いか。
きっと徹の最高スピードはこんなもんじゃない。
メガネ君に弾かれたボールはギャラリーの手すりに当たる。
及「、、、うん、やっぱり、途中見てたけど、6番の君と5番の君。レシーブ苦手でしょ?1年生かな?」ニコッ
ニコッだって。わー性格悪い
及「、、、じゃあ、、、もう一本ね」
そしてまた狙い通りメガネ君にサーブを打ち、弾かれる。
挙句なんか烏野ではちっちゃい子が徹を大王様と言い狙えよー!と騒いでいた。
だ、大王様、、、プププ
そして澤村さんが守備範囲を広げ、徹のサーブを取ろうとする。
及「、、、でもさ、一人で全部は―――守れないよ!!」
威力は弱まったもののメガネ君の真正面。
弾かれてダイレクトで返ってくるボール。
勇太郎がブロックを振りきった、、、
と思ったら目の前にあのちっちゃい子がギリギリ手を伸ばし、ワンタッチをとっていた。