第28章 第27セット
最近出来た、仙台の水族館。
人がいっぱいだー。
って、あれ?飛雄?
周りを見渡しても、飛雄が見当たらない。
呼びたくても、呼べない。
どうしよう、、、。いやだ、、、。誰かッ、、、
影「__さんッ!!優さん!!」ギュッ
とび、お、、、?
影「良かった、、、
すんません、、、俺、ちゃんと周り見てなくてッ!」
呼吸が荒い。
そんなに探してくれたの?
影「俺から離れないで下さい。」ギュウ
飛雄?何して、、、
影「ッ!!!!?おれなにして!えっ!?すみません俺!いきなり。~ッ!!///」
あー、これ『自分より慌ててるやつを見ると平常心を取り戻すの法則』だ。
ほんとに落ち着いてきたよ。
えーっと、ケータイは、、、
《飛雄?探してくれてありがと。
もう気にしてないから早く行こ?》
そう言って飛雄の手を取り、館内に走りだした。
影「少しは気にしてくれよな、、、」ボソッ
人々の賑わいにより、飛雄の呟きは私の耳には届くことなく消えた。