第27章 第26セット
昨日と同じように練習を進め、今はブロックの練習。
月島くんの観察してるなう。
なーんて言うか、誰かのやり方に似てる気がするんだよなー、、、
あっ!アイツか
隣りに座った月島くんに話をする。
月「優サン。気づいたこととかありますか?」
《まず始めにさ、月島くんのブロックの師匠って?》
月「師匠、デスか?」ムスー
もしあいつならどんだけ嫌われてるのよ。ププ
《言い方変えるね?
月島くんのブロック、黒尾鉄郎がベース?》
月「黒尾さんのこと知ってるんですか!?」
《いとこ!そこ繋がりで梟谷グループの人たちはだいたい知ってるよ!》
月「そうだったんですか」
《クロのブロックいいもんねー。レシーブも上手いし。
アイツの指導なら、絶対上手くなるよ。》
月「、、、優サンにはありましたか?
ハマった瞬間。」
ハマった瞬間、ね、、、
《あったよ。ずっと前にね。》
月「そうですか、、、。」
《焦ってくるモノじゃない。プレーしてるうちにきっと訪れる。》
月「わかりました。じゃあ、もう一回お願いします。」
ヒトそれぞれ違う答えを見つけるために
ヒトは上へ上へと向かうんだ。
一段ずつ、終わりのない階段を登るみたいに。