第21章 第20セット
*松川side*
「、、、あのよ、気のせいかもしんねーけど、さっき柴崎のやつ、岩泉に庇われてた時ニヤって笑った気がするんだ。」
花「ッ!!そーいや昨日も!俺ら見て不気味に笑ってたな」
及「企んでた、、、ってこと?」
「ありえなくはねーよ。
あの時間に俺ら通るのわかってたろうし、
もし誰も通らなかったり気づかなかったりしたら悲鳴上げるつもりだったとか」
花「悪女ってやつかよ、、、」
愬「でもさ、目的は?
岩泉は柴崎に惚れてるんでしょ?
優がちょっかい出してるわけでもないのに、なんで?」
その答えは、、、たぶん。
及「、、、俺ら、、、じゃないかな。」
愬「どうゆうこと?」
「人気とそれなりの地位がある俺らを自分側につけて、独り占めしたい。
俺らを自分のものにしたいってとこだろ」
あー胸糞わりぃ。殴ってきちゃダメかな。
花「殴んのはやめとけ松。」
「エスパー?」
花「君の考えてることは大体分かるさ」
「あらやださすが」
愬「んで?どーするの?
うちらマネたちはみんな優が訳もなしにそんなことするはずないって知ってる。
選手の中にもそーゆー人は何人かいると思う。
でも、柴崎さんに騙されてる人もかなりいるはずよ?」
及「チームに居づらくなるのは確かだね、、、」
俺らが他の部員に何を言おうと、簡単に考えが覆るとは思えない。
きっと精神的にクるだろうな、、、
守ってやりてぇな、、、。