第3章 第2セット
*及川side*
トントンッ
誰かに肩を叩かれた。
「??」
振り返ると優が不機嫌そうな顔をして俺を見ていて。
「どーしたの?優」
ビシッと指さした先は俺の足首だった。
「足がどうかしたの?」
、、、バレたかな?
優がデータをまとめる用のノートに何かを書いていた。
《足首!捻挫してるでしょ!!》
相変わらず鋭い奴、、、
「捻挫なんてしてないよ!」
《嘘!私にはわかる!そんなに重くはないんだろうけど、ちゃんと病院行って!》
「飛雄との練習試合近いのに練習しないわけには行かないよ」
《悪化したら元も子もないんだよ?お願いだから、、、》
全く、、、優にそんなにお願いされたら断れないじゃんか。
「分かったよ、ちゃんと行くよ。」
優「(ありがとう)」
諦めて頷くと花が咲いたような笑顔をむけてくる。
だから、その顔だめだってば、、、
もっと君に夢中になる――――――――