第18章 第17セット
*及川side*
花「おいかわー」
休み時間になって気の抜けた声でマッキーに呼ばれ、手招きされた。
優をチラッと見て、友達と笑っているのを確認したあと二人のいる廊下へと出た。
松「朝のことなんだけどよ、、、」
「あぁ。あれね。」
花「何があったんだ?」
「国見ちゃんの話によると、2年のサボりのやつが優にさんざん暴言言って追い詰めたらしい。
ケータイで会話は録音されてたから証拠はあるし、まぁ潰そうと思えば出来るんだけどね?
大会まで部内の雰囲気はできるだけ悪くしたくないし、、、」
そう言ってまっつんとマッキーの方を見たら固まっていた。
「どーしたの?」
花「どーしたの?ってお前、、、」
「ん?」
松「マジでやりそうだし、できるから怖ーよ」
「そ、れ、よ、り!あいつらどーしてやろうか。」
花「その暴言てのがどんだけひでーかは分かんねぇけど、そのくらいじゃ先生に言ったとしても処分は軽い。」
松「下手に軽い処分でもまたやられるだろうし、重い処分で確実に青城(ここ)から追い出すならもう少し待ったほうがいいな。」
「まっつんも十分こわいからね!?」
花「当たり前だろ?好きな女泣かされて張本人がのこのことバレーしてますなんて虫唾が走るわ」
松「そーゆーこと!」
「!?、、、、、、つくづく二人には負けたくないね」ニシシ
花/松「譲らねーよ」
そして切りよくチャイムが鳴り、教室へ戻った。
授業中、窓の外を見つめる優。
何を、、、見てんのかな、、、
優、、、
お前の心に、俺は居ますか?